授賞式に参加するため東京御茶ノ水へ
先日の11月1日(水)、カラフル学舎と(株)みんがくが共同開発していた教育AIツール『NANDE』が、業界日本最高峰の権威あるグランプリ、日本e-Learning大賞において経済産業大臣賞を受賞しました。
ベネッセ、学研、ソニー、NTT、グロービス等、誰もが一度は耳にしたことがある有名企業や、ベンチャー企業、様々な大学などの研究機関、自治体などが受賞者に名を連ねる中、経済産業大臣賞は実質日本2位に相当します。
地方の個人塾が受賞というのは、客観的に見ておそらく異例中の異例。
今回は、その授賞式の模様を書いてみたいと思います。
一番前の席、人生初のVIP扱いに焦る
前日も授業でしたので前乗りはせず、当日朝4時半に起きて5時に車で東京・御茶ノ水に向けて出発。
現地までナビで約5時間でしたので、10時20分の授賞式までちょっとギリギリかなと思いながら向かいました。
しかし、ほとんど混み合うことなく9時40分頃に到着。
事前に会場すぐ近くにタイムズの駐車場を予約していたので、駐車も問題無し(1日1,800円)。
ついつい性格的に寄り道をしたくなるのですが、会場の近くに神田明神があったのでせっかくなのでお参りさせていただきました。
そして、いざソラ・シティへ。
どんな建物か調べず向かいましたが、ドドーンと目の前にそびえ立つビルがソラ・シティでした。
迷う暇もなかったです。
受付を済ますと「受賞者・VIP」と書かれた札と式典用の赤い大きなリボンを受け取りました。
会場は結婚式ができる程の広さで、中に入ると関係者がすでにたくさんいました。
カラフル学舎の席はなんと一番前。
授賞式の様子はオンラインでも生中継されていました。
日本e-Learning大賞は今年で節目の20回目。
グランプリの大賞、
経済産業大臣賞、
文部科学大臣賞、
総務大臣賞、
厚生労働大臣賞と、
4つの省庁が関係している正真正銘業界トップを決めるアワードです。
授賞式とは別にイベント期間中業界トップランナーの方々の講演会がオンラインで開催されているのですが、延べ16,000人の参加者がいると聞きました。
私も次の日、受賞者記念講演をさせていただきました。
約100名程の方が参加されていたとのことでした。
いよいよ授賞式!
開会式後、理事長の挨拶、4つの省庁の代表者の挨拶があり、いよいよ授賞式が始まりました。
いやしかし、ニュース以外でテープカットなんて初めて見ました。
私たちは一番最初に名前を呼ばれました。
ステージには、みんがくの佐藤代表と一緒に登壇。
もちろん緊張はしましたが、大人になってから賞状をいただく機会などなかったので大変誇らしい気持ちでした。
私たちは、佐藤代表と共に、カラフル学舎が考える理想の授業を「NANDE」で追求させていただきました。
今後も共同開発ということで様々な研究機関と連携していけたらと思っております。
ちなみに「NANDE(ナンデ)」という名前を付けたのは私です。
「DOSHITE(ドシテ)」と最後まで悩みました笑
余談ですが、額縁のサイズは長野大
賞状は今まで見たことがないくらい大きなものでした。
後日、地元の文房具店西巻さんで額縁を買おうとしたら、この賞状が入るのがないらしく結局ネットで購入することにしました。
長野大、という特殊な名称の付いたサイズでいろんな種類の額縁がありましたがちょっとお高かった汗
ここは仕方なしです汗
金額は秘密ですが、長野大で調べればすぐ分かります笑
会場外には、私たち以外にも一次選考を突破した団体が多数紹介されていました。
生徒ともに作り上げたのがNANDE
受賞の報せを受け取ったときはまさか自分たちが!?と思うところは正直ありました。
でも、受賞が決まる前から一部の生徒たちには先行して使ってもらっていたのですが、間違いなく好感触だったのは事実です。
そのため、今後の未来の教育を確実に変えていくものになる、という確信はありました。
だから、NANDEは生徒たちと一緒に作り上げたものと言っていいのかなと思っています。
そう考えると、もう少し塾全体で喜んでもいいのかなと思ったりもしています。
受賞の意義について
それから、最後に(パート2はありますが笑)地方の塾にある私たちが受賞できたということの意義について少しだけ触れさせてください。
今後は、私たちのように地方にいても最新のテクノロジーを使って何かを生み出す人たちがどんどん出てくる時代になっていくでしょう。
これはつまり、テクノロジーが一般化しつつあるということです。
以前であれば、大手企業や一部の特別な技術を持った人たちだけが先進的なテクノロジーを扱うことができていました。
けれども、これからは創意工夫次第で誰もが目の前の問題をテクノロジーの力で解決できてしまうような時代になっていく。
今や誰もがAIを使う時代になってきているのがその証拠です。
例えば生成AIがあれば、仮に自分一人でもかなり創発的なことができてしまいます。
テクノロジーが万能だとは言いませんが、少なくとも理屈だけで言えば情報格差が無くなっていくわけです。
ですが、現実的にはそうなっていかないのではないかと私は思っています。
ならば、今後私たちはどのように立ち回ればいいのか?
この辺りのねじれみたいなものを本当はもっと真剣に議論する必要があります。
様々な格差が埋められる時代になりつつあるはずのに、場合によってはその差が広がってしまう可能性すらあるのですから。
受賞したから調子に乗って言ってるわけじゃないですよ汗
実感として言えるのです。
一気に書いてしまいましたが、この変革とも言える時代の流れはもう止めることはできないほど勢いがあります。
でも、子どもたちはこの激流の中を生き抜いていかなくてはなりません。
だからこそ、子どもたちやその保護者の方々にいち早く情報を共有させていただきたい、そして来たるAI新時代の教育にうまくシフトしてもらえるようサポートさせていただきたい、それこそが今の自分たちに求められている役目なのかなと、今はそんなことを思ったりしています。