「終わりました」は「書きました」〜定期テスト対策の内容から思うこと〜

古川南中からスタート

今週から、各中学校で定期テストが始まっています。

例えば古川だと、8日の古川南中学校を皮切りに、9日の古川東中、古川黎明中、10日古川西中、14日古川中、と続いています。

定期テスト直前勉強会はどんな感じ?

そのため、カラフル学舎では、1月29日(日)と2月5日(日)の日曜日を教室開放し定期テスト直前勉強会を実施していました。

時間は13時から18時(5時間授業)、としていましたが、中3のラストスパート講座(入試対策講座・9時間授業)を朝8時半からやっているのもあり、希望者は午前中から勉強しにきていました。

具体的には、学校ワークの反復、学校ワークが終わったらプリントで定期テスト範囲をおさらい、というごくシンプルなものです。

その際、ポモドーロタイマー(25分勉強、5分休憩を繰り返す)を導入するなど集中力を維持する工夫を行い、30分ワンセットで何を進めるか、という目標も生徒ごとに整えさせてもらっています。

「終わりました」は「書きました」

当然、生徒にも進捗確認を行うのですが、こちらからの声掛けに、

「終わりました」

「大丈夫です」

「質問はないです」

という返答をしてくる生徒がいたりします。

でも、本当は、

「終わりました」→「書きました」

「大丈夫です」→「目の前の問題については大丈夫ですが、他はなんとも言えません」

「質問はないです」は「どこを質問すればいいかが分かりません」

と変換して聞くくらいがちょうどいいかなと思っています。

一生懸命勉強している生徒たちを疑うようでとても心苦しくもあるのですが、講師としては大事な視点になります。

ただ、生徒の立場からしたら、勉強はしてるんだからもうそれで十分でしょ?といった類の、ある種前向きな返答でもあるので、その辺りはしっかり受け止めて、頑張りを認めてあげることは必要だと思っています。

チェック方法や解決策は?

では、こういう場合のチェック方法や解決策はどうすればいいのでしょうか?

これは案外簡単だったりします。

生徒にノート(ワークでも構いません)を持ってくるように指示し、ノートを開いてもらい、そのページの中身を説明してもらうのです。

本当に「終わった」と言えるなら、あるいは「大丈夫」な状態なら、スラスラ説明できるはずです、よね?

でも、大半はほとんどできません(もちろん完璧な生徒もいます)。

つまり、こちらの求める「終わりましたのレベル」と生徒が口にしている「終わりましたのレベル」が違う、ということがこの時点で判明します。

これは、通常授業でもやっていることですが、特にテスト直前期に有効です。

なぜなら、「終わった」と思ってしまうと、もうそれ以上勉強することがないと勘違いしてしまうからです。

結果的に、勉強の効率が落ちてしまうのであまりよくありません。

しかし、まだやるべきことがあることを明確に示してもらった生徒は、課題に向けてまたスイッチを入れて動き出します。

やりたいのにやることがない・・・という状態が一番空虚だったりしますので、それをいかに無くしてあげられるかが、テスト前は特に重要だったりするのかなといつも考えながら指導にあたっています。

一人の時はどうする?


一人の時も、自分で声に出して説明してみることでだいぶ違ってくるはずです。

いわゆるロープレになりますが、十分効果的ですし、本当は自宅でも積極的にやってほしいなと思っています。

でも、一人だとちょっと無理、という生徒もいますよね。

そんな場合は、保護者の方が聞いてあげるとベストです。

友達と一緒の時に友達同士でやってもいいでしょう。

一人でやることを推奨はしていますが、まずは誰かに説明してみること。

そして、そこから何が得られるのか、という気づきが一番大切なことだなと思っています。