点数って大事?冬季講習中に私が意識していること

手応えと実際の点数

今、冬期講習では、中3に限らず、模試の過去問をせっせと解いてもらっています。

ここで大事にしているのは「何点取ったか」ではなく「何点取れるか」です。

自己採点する前に、手応えとして何点取れるか確認することで、実際の点数との誤差をチェックしていきます。

これを繰り返すことで、例えば、控えめな生徒は徐々に自信を付けていきますし、逆に自信過剰気味の生徒は、現実と向き合うようになっていきます。

「何点取れるか」は、ケアレスミス、うっかりミス、無意識にやってしまうミス、言い方はいろいろありますが、つまらないミスの対策にも効果を発揮します(加藤調べ笑)。

実際、本来の実力を出しきれない生徒の特徴として、よく言えば変化に強いというのがあります。

  • 思ったより点数が低かった→ま、こういうこともあるさ
  • 思った以上に点数が良かった→ま、こういうこともあるさ

というわけです。

つまり、点数がどうあれ「ま、こういうこともあるさ」とその結果を甘んじて受け入れてしまう度量の大きさとでも言いましょうか、ある意味前向きな性格・・・、だったりするので、ミスも気にしない・・・(本当は内心気にしていたとしてもそういう素振りは見せない)。

だから、少々点数が上下しても気にしない、いや、正確には、点数は気にしても、なぜそうなったかにまで興味がない、だって面倒だから汗

本当なら、

  • 思ったより点数が低かった→なぜ低かったのかすぐに原因を究明しよう
  • 思った以上に点数が良かった→なぜ良かったのか原因を究明しよう

となればいいのですが。。。

というわけで、テストのたびに点数を予想してもらうことをやっているのでした。

実際のところどうなの?

実際、こういう作業を繰り返していくと徐々に生徒の予測した点数に誤差がなくなってきます。

虚勢を張ろうが、謙虚になろうが、点数というのは本当にシビアに現実を突きつけてきますので、どうにも隠しようがないからだと私は思っています。

だから、何度も予測を繰り返す中で思った以上に誤差が出たりすると「その理由を探し出そう」という変化が見られるようになります。

マジで?!

マジです笑

いつもよりいい点であればそれでいい、ってわけじゃなくなる、ということです。

結果、テストをやればやるほどより深く勉強するようになっていく、のでした笑

つまり、勉強というものは、他の誰のためでもなく、自分のためにしていることに気づいていくんですよね。

勉強することで何かを得たり、何かを感じたり、何か見えたりすることってよくあると思います。

それが、自分以外の人に喜んでもらえたり、役に立ったりということって本当にたくさんあると思います。

だから、結果的には、自分以外の物事に繋がっていくとも言えるとは思うのですが、目の前の問題をとにかく一問一問解くのは他でもない「自分」なんですよね。

このことに気づくことができた生徒は、それこそ本当によく勉強するようになっていきます。

しかも闇雲にただやるのではなく、なぜやるのかが明確な場合が大半なので、勉強に関する様々なことが好転していきます。

という状態を2ヶ月くらい維持すると、成績が急に上がり出します笑

ですので、大変残念ですが、気づいたからといってすぐ結果が出るわけではないのが切ないところですね笑

ここが、勉強のいちばんおもしろいところなのですけどね。