普遍的なもの
随分前の話ですが、ある経営者の方にこの本を紹介していただきました。
恥ずかしながら、当時の私は『7つの習慣』を知りませんでした。
非常に尊敬していた方からのお勧めしていただいた本でしたので、早速読ませていただきました。
しかし、正直、当時の自分には、書いてある内容を実行するのは難し過ぎると思ったものです。
けど、明らかに強い影響というか、いつかはこうあれたらいいなと思うことがたくさん書いてあったので、時々読み返すくらいはしていたかなと思います。
その後、何年かして、1人の塾生から何かいい本がないかと尋ねられる機会がありました。
その時、たまたま『7つの習慣』が手元にあったので紹介しました。
たしか「難しいけど、ほぼ全部(人生に必要なことは)これに詰まっているから頑張って読んでみたら?」と軽い調子で貸した記憶があります(塾の立ち上げ時期、不安をかき消すようにビジネス書を少なくとも年間300冊は読んでいましたが、結局この本が1番まともでしたので)。
今思えば、中3の生徒によく貸したなと思います。
また何年か経ったある日、大学合格の報告をしに来てくれた彼と再会した際、私は驚きました。
「俺、先生が紹介してくれた本のおかげで頑張れたんですよ」
うっかり「俺なんか紹介したっけ?」と答えてしまった私でしたが、彼がおもむろに取り出した本を見てハッとしました。
そうです。
彼は『7つの習慣』をずっと忘れず読んでくれていたのです。
この本があったから、自分なりの指針を持って、どんなに苦しくても、日々研鑽を積むことが出来たとのこと。。。
彼は、この本の教えを守り、大学に絶対に行くんだ!という目標を実現すべく誰よりも勉強したとのこと。
あれからさらに数年経ちましたが、私にとって『7つの習慣』という本は、こういった出来事もあったせいで、ある種特別な想いを抱かせるものだったりします。
このコロナの時代に、いわゆるニューノーマルなものが様々台頭してきていますが、本当に大切なものって結局普遍的なものだったりします。
そう考えると、厳しくも優しく「人格」の重要性を説くこの本はやっぱりすごいと思うようになって、もう一度久々に読み始めています。
読んでしまったら、目を背けていたことにも目を向けなくてはならなくなるので、それが怖くて読み直していなかったのもあったのですが、まあ、いい機会かなと今は思っていますw