先取り学習してますか?
塾では、大学進学を目指す高校生の大半が先取り学習をしています。
先取りが難しい生徒もいますが、基本、一律先取りを目標にして学習を進めています。
「先取り」はいわゆる「予習」とはちょっと違います。
「予習」は、学校の授業ありきで考えると分かりやすいです。
学校の授業を受ける前に準備するのが「予習」ということです。
一方「先取り」は、もはや学校は関係ありません。
いわば一人旅です(塾のサポートはありますが)。
だから、これは塾的な発想かもしれません。
学校関係者からしたらおそらく相当困る話です。
けど、ある一定レベル以上の大学に進学する高校、いわゆる進学校のほぼ全てが「先取り」学習をしている現実があります。
結果、高校2年までにほぼ少なくとも英数に関しては先取りが完成することが求められてきます。
具体的には、最低でも高2の夏までには、例えば英語であれば、単語、熟語はほぼ押さえていて、数学は数I・Aは終わらせていないと、地方国公立大学合格が遠のいてしまうというのが現実です。
終わらせている範囲が「先取り」というほど進んでいないと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、入試レベルまで想定して最低限の範囲を終わらせている生徒は正直一握りです。
そう考えますと、やはり、俗に言う「進学校(宮城県だとナンバースクール等)」の生徒たちが合格者に名を連ねる大学になんとか滑り込むには、地元ですと、古川高校、古川黎明高校の生徒であれば、どうしても「先取り」が必要となってきます。
そのため、塾としては、志望校合格に向けた現実的な学習計画を提示して、あの手この手で継続するようにサポートしています。
私たちは、学校のペースに合わせ勉強し、学校のテストの点数はキープしつつも受験勉強はあんまりしていない状態で、高3の夏になってから慌てて塾を探して受験に突入する生徒を少なからず見てきました。
目標が定まっているならまだ逆転の可能性があります。
けど、大学も決まってない、受験勉強もこれからだ、そもそも復習がおざなりとなってしまうと、本当にもったいないと思うわけです。
生徒たちは悪くありません。
なぜなら、みんな同世代の生徒たちが忙しいけど実はやることはやってるということを「知らなかった」というケースが大半だからです。
情報過多の今の時代にあっても、地方ではまだまだ大学受験のリアリティを感じられないんです。
そう考えると、情報が充実していて、高いレベルの学びがあって、集中して勉強できる環境というのは本当にほしいところです。
カラフルがなんとかそういう場になれたらいいなと、今ほんとにあれやこれややっています。
私たちは、大崎市から国公立大学を普通に狙うにはどうしたらいいか、を本気で考えているので、受験のリアリティを生徒に積極的に伝えています。
もし本気で国公立大学をめざすのであれば、何事もやんわり伝えることは逆に生徒に失礼だと考えているというスタンスです。
逆転合格の本を時々書店で見掛けますが、本になるほどの奇跡はそもそもほとんど起こりません。
合格者の大半は然るべき準備を、どんなにきつくても淡々とこなしてきた人たちです。
受験に近道はないということです。
今回は大学進学を希望する高校生についてどんな指導をしているかのお話でした。
少しでも気になった方がいたら、ぜひ一度お話だけでも聞きに来てください。