読書量と時間術

よく、ネットを見ていると、年間何百冊も本を読んでます、という人がいます。

いっぱい読んでるからすごい!というよりも、不安だから知識をつけて安心しようとしているケースも考えられなくもないです。

これは、言ってしまうと受験勉強と同じですね。

私自身、ビジネス書・教育書関連を連日何冊も読んでいた時期がありますが、今思えば不安しかなかったです。

読書には、趣味で楽しむものと、仕事で読まなくてはならないものがあるような気がしていて、受験勉強と似ているのは後者ですね。

趣味の分野は、何冊読んだとかあまり数えたりしないのでは?

読書量について

というわけで、読書量は自身の職域とそうではないものとで分けて考えてみると良さそう。

職域レベルで考えると私の場合の目安は以下の通りです。

  • 知識のアウトラインを身に付けるなら、その分野の本を3冊読む。
  • 専門家とお話しする場合なら10冊程度は読む。
  • 人前で知識を披露(講演や出張授業等)するなら30冊読む。
  • その道の専門家を目指すなら1000冊は読む。

「人前で知識を披露するなら30冊読む」の部分を100冊にしようか迷いました。

でも、気持ち的には100冊なんですけど、現実問題もともと読んでいた本にプラスアルファするくらいなので、せいぜい30冊程度でしょう。

未知の分野のお話をする機会なんて、正直どんなシュチュエーション?ですもんねw

ちなみに1000冊は学者レベルですw

同じ分野で1000冊も本を探し出すなんてもはや特殊能力・・・。

いずれにせよ、ひとつの問題に対して、多面的な意見が述べられるようになるには、それなりの読書量が必要だということは言えるかと思います。

いや、厳密には読書に限らず、youtubeやマンガ、新聞、雑誌、テレビなど、常にどんな媒体であれ情報を求めている自分でいられるか、というのが大事なので、何も読書をしたからいいとか、そういう話ではまったくない、ということも付け加えておきます。

あと、たくさん読むのには盲点があって、読んだ本の数にこだわるあまり、難しい本を敬遠したり、小説を読まなくなったりする傾向が私にはありました。

冊数が目的になると、本と格闘しなくなるわけです。

だから、じっくり本腰を入れて読まないと理解できないような本を読む力は、何冊読んでもあまり身につかなかったと思います。

これは大学院時代、文献を読むようになって初めて気がつきました。

たくさん読んでいたことが、まったく役に立たなかったんです。

むしろ、精読(ゆっくりじっくり読む)できなくてかなり苦労しました。

最近読んだ本

今回は、書店の入口にバーンと置かれていた時間術の本を読みました。

健康関連の会社でアイディア商品のヒットを連発した会社の方が書いた本。

マネーの虎というテレビ番組にも出ていたらしいです。

とにかく忙しいからこそ時間をどう使うか、についてまとめられていました。

読んでみて、自分の時間管理の甘さを痛切に感じましたが、それよりも、相手への時間の配慮をもっと考えなくてはなと感じました。

ハウツー本ではないため、万人向け、というよりは、筆者の体験談に賛同できる人にとってはいい本かも。

そもそも、筆者のような超人生活をしている人がどれだけいるんだろう?という話ですしw

カラフル学舎では、最近だとポモドーロテクニック(25分勉強、5分休憩を繰り返す時間管理法)、といった古典的な時間管理法などを試しています。

時間の貴重さを伝えつつ、限られた時間内で何が出来るのか、結構真面目に取り組み始めています。

他にも、もっと改革をしていかなくてはならないことがありますが、最近の大きなテーマは「時間」になっています。

印象に残ったこと

この本の中で、一番印象に残ったのは、

「勉強することで時間を支配する」

という言葉。

筆者によれば、勉強している時だけ、時間を自分のために使っていると実感できる、とのこと。

だから、どんなに忙しくても勉強はした方がいい、と言っていました。

確信をついていますよね。

忙しいことを言い訳にしているうちはまだまだ甘いということです。

とはいえ、ぐうたらもしたいw

だからこそ、金曜日に目標を立てて、仕事は月火水で片付ける、というのも納得できました。

時間を作るために頑張る、というのはなんだかとってもスマートに感じられます。

ん?私ですか?

私は時間の使い方が下手なので、毎日仕事に追われている感じです😅

いい加減、ここをなんとか打破したい・・・。

仕事は天職と思って打ち込ませていただいているのですが、いつの日かもっと時間スマートな生き方にシフトしたいものです。