ノートの取り方については、結構悩んでいる生徒もいるのではないでしょうか?
カラフル学舎としても、ノートの取り方を改めて考えてみよう!ということで調べていますw
ノートを上手に取れるようになれば、テストでも高得点が期待できますしね✌️
何から調べようかな?と考えましたが、もし中高生がノートの取り方を調べるとしたら、きっと最初はYouTubeかなと。
というわけで、どんな動画があるかチェックしていきました。
その際、自分はいわゆるノート術をiPadのノートにメモしていったので、字面にするとなんか変ですねw
ノート術を自分もイチから学びつつ、何かいいアイディア浮かばないかなと思いながら取り組みました。
※字が汚いのはご容赦ください💦
東大生オススメのノートのとり方
クイズ王!
有名どころ?ではないでしょうか?
私は、ポイントごとに動画を止めて以下のようにまとめました。
この時点では、ブログに公開するつもりはなかったので、かなり素な感じでメモってますね😲
自分なりのコメントも混在しています。
改めて読み返すと、以下の内容がポイントになってくるのかなと思いました。
- 目的によって使い分ける
- ノートの用途を決めておく(メモ用、復習用等)
- 先生の授業スタイルによって、ノートの取り方を変える
- 板書にないことをノートに取っていく
- 振り返ることを意識したノート作りが重要
用途を意識していないと、ただの板書になってしまうのでそれだけは避けなくてはなりませんね。
個人的には、ノートとメモは明確に分けて考えなくてはならないと思いました。
私の場合、今回のはメモですね。
最強ノートのまとめ方
こちらも上位検索で出てきた動画になります。
最初の動画がある程度体系的な話だったのに対して、こちらはトピックがどんどん出てきてメモ度が高くなりました。
なので、とりあえずトピックだけ拾い上げて、その後赤ペンでコメントを記入するスタイルに切り替えました。
内容的には最初の動画と重複するところが多かったので、メモの量は減っています。
発見というか、以前やっていたいたけどなんとなく今はやっていない、ということがいくつか取り上げられていたので、整えてみたいなと思いました。
例えば、
- オレンジペンと赤シート
- ノートはケチらない(余白をあえて残す)
- 自分の言葉でメモる
- 教科書に書き込みNG!コピーを使う!
- 教科ごとにノートの取り方を変えるべきかどうか?という問題
オレンジペンと赤シートは、昔はよくやっていました。
自分の言葉でメモる、のは今でもよく言っていますね。
結局、他の動画もいくつか観ましたが、大体言ってることは一緒でした。
下のノートは、また別の動画を観た際に書いたものですが、もはや書くことはなくなってきたのが分かりますw
とはいうものの、項目を分けて書くのはよくある話です。
では、どういう項目の分け方が良いのでしょうか?
決まった分け方というのはあるのでしょうか?
コーネルメソッド
ノートをどう使えば良いのか?
とりあえず板書は誰でもできるとしても、そのノートをどう使うか?ということですよね。
そこで、アメリカのコーネル大学の学生のためにWalter Pauk氏が開発したノート術をご紹介します。
その名もコーネル式ノート。
コーネルメソッドと紹介しているサイトもありました。
以下の自分のノートにも書いていましたが、コーネルメソッドはインプットとアウトプットにどちらにも非常に向いていると感じました。
ノートで大事なのは、時間軸で分けること。
それはつまり、予習、授業、復習で目的を分ける、ということ。
アウトプット型は復習に特化したスタイルに対して、インプット型は予習と授業中を意識する必要があります。
今自分が書いている情報は、インプットなのか、アウトプットの準備をしているのか、という意識が求められるということですね。
実際は、そこまで意識はしてない、あるいは意識できない分、あらかじめどういう目的でノートを取るのか決めておくというのは大事なことなのかもしれません。
ノートの使い方
少しずつまとめていきたいと思います。
良いノートの条件、ということから書き出していますが、目的別にノートをどう使うかのメモですね。
メモリーツリーは、いわばマインドマップのようなものでしょう。
私はよくマインドマップでノートを取ったりもします。
マインドマップは、慣れると思考の流れが分かって便利なのですが、学校には板書があるので、それをわざわざマインドマップ化する必要はあまりないと思っています。
マインドマップ作成ソフト比較9選 | 有料・無料ツールおすすめを紹介https://boxil.jp/mag/a3027/
ボクシルマガジン
便利なんですけどね。
イラストは描けるなら使った方がいいです。
あと、定規を使うかどうかは、実は小さい悩みですが、ずっとついて回ることかなと思いました。
個人レベルからの脱却は難しい?
自分の書いたノートを読み返しながら、ノートについて思考を巡らせています。
授業中に問題を作る意識欲しい→アウトプット前提がいいと考え始めています。
塾であれば、アウトプットに特化したノート作り目指した方が生徒の点数にも直結づるのかなといったかんじです。
余白の使い方が気になっているようですねw
このあと、自分の中にひとつのアイディアが生まれてきます。
そういう意味では、ノートを取って読み返す作業はとても重要だなと感じます。
見返すことは、自分自身は正直あまりやったことがないです。
生徒の中で、どの程度ノートを見返す時間を取っているのか気になりました。
ただ、学校の授業の振り返りなら、必ずチェックはした方がいいというのは容易に想像できます。
- アイディアを吐き出す場(なぐり書き)
- アイディアを保存する場(スピードと構成)
- アイディアをまとめる場(理解度)
- アイディアを思い出す場(定着)
自分にとって良ければいい、つまり「自己完結」なのがノートであり、それが自分にとってどれだけ役に立っているか計量的に判断しにくいんですね・・・。
実際のところ、心理学とノートテイキングの研究がどのくらいあるのでしょうか?
ノートのメカニズム
心理学とノートテイキング。
今回調べましたが、昔から行われている一方で、あまり研究が多くないような印象を受けました。
それは、一定条件で長期間調査をしにくいという面が関係しているようです。
しかし、ノートを取らないより取った方が学習効果がいいという報告はあるようです。
では、そのノートの中身をどう分析するか、になるのですが、以下の論文に6つの方略があるのを見つけました。
◆6つのNT(ノートテイキング)方略
ノートテイキングにおける方略使用の効果に関する検討(斎藤、源田2007)より
(1)箇条書き
(2)文字の強調
(3)図表
(4)下線
(5)囲み
(6)矢印
知らず知らずに使っているものばかりですが、明確なルール付けがあった方が本来理解度も高まるはずです。
ノートを外部記憶装置として考えることもできます。
メモを残したからこそ、安心して忘れられる。
一方で、忘れないようにノートを取るんだけど忘れてしまう、というのもありますよね。
本来、忘れることが前提なので仕方のない話なのですが、せっかくなら忘れたくないw
そう考えると記憶については興味深いことだらけです。
そこで浮かんでくる素朴な疑問。
勉強が嫌すぎてノートを取る取らない以前の状態ならば、負の感情が学習を阻害するのではないかなと。
つまり、本当は覚えられるものでも意図的に忘れる(頭から排除する)ことで、ストレスを軽減しようとする働きってあるんじゃないかな・・・と思ったら、やっぱりありましたね。
本実験において,刺激の感情価がネガティブかニュートラルかの違いに関わらず意図的な記憶抑制が可能であることが示された。
http://www.myschedule.jp/jpa2014/tex_output/source/jpa2014_poster/90406.pdf
意図的な記憶抑制とエフォートフル・コントロールの関係(本間喜子 ・川口潤 2014)より
意図的忘却における抑制メカニズム
(1)意図的忘却には抑制メカニズムが働いている。
(2)意図的な抑制メカニズムは、忘却項目への直接的なアクセス経路を抑制する。
(3)意図的忘却における抑制は時間経過によって減衰する。
(4)意図的忘却における抑制は、意 味 記 憶 に は波 及 しな い。
(5)意図的忘却における抑制は、エピソード的な連合関係には波及する。
(6)意図的忘却における抑制は、活性化拡散理論と類似のメカニズムである可能性 が考えられる。
意図的忘却における抑制メカニズムに関する研究 (鈴木 郁生 2001)より
結論からいうと、記憶抑制は可能だと多くの研究で報告されているようです。
ノートを取ることで学習効果が期待できる、という研究もあったわけですが、そもそも勉強が嫌いで、積極的に覚えようとしていない状態の時って、どうやっても記憶できなかったり、あるいは別のこと(本質的に嫌なこと)を思い出すあまり身にならない、ということなんですね・・・。
うーん、これだとノートの話から記憶や動機付けの話になってきちゃいますよね・・・。
動機付けがあって、記憶のメカニズムを調べて、実際に行動した場合のひとつのケースがノートテイキング、ということなのでしょうか?
そのノートの取り方も、方略だけで6つ、あと、これまで調べてきた中でいうと、時間軸と目的別でも考えていった方がいいので、答えはなさそうw
とりあえず、ノートの取り方と記憶研究は密接な可能性があることが分かったので、次に繋がりますね。
まとめ
後半、記憶の話が出てきてまとまりがなくなってしまいましたが、ノートを取りながら調べる作業は楽しいものだなと思いました。
学校でノートを取るのが当たり前すぎて、改めて深く調べようとしていなかったのですが、実際調べてみると気づきが多かったです。
まず、学校と塾のノートは方向性が全く違う可能性があるということ。
学校は予習と授業を意識したノート作り(インプット)が求められますが、塾はどちらかというと復習(アウトプット)に力を注ぐノート作りを推奨しているんですよね。
だから、塾としては、考え方にもよりますが、学校のノートの続きを視野に入れたノートテイキングを指導するのもありなのかもしれません。
もちろん、塾でも先取り学習で、予習を進めることも多いのですが、あとでどう振り返るか、ということにかなり特化したアウトプット型の授業は実際やっていますし。
そのためにも、今の今をどう乗り切ればいいか、という学校の授業を、もっと生徒の立場で考えてみて、生徒が一番授業を理解しやすいノートの取り方を研究する必要性がある、ということなんですね。
学校の授業に特化したノート、学校と塾を連動させたノート、学校無しで塾だけのノート、という3パターンを考えてみるだけでも、ノートの方向性は変わってくると思いました。
現実の問題として、どうしても学校の授業に付いていけてないない生徒は、最初は塾だけでなんとか伸ばす道を模索するケースがあったりするのですが、そこから徐々に学校へ連結していくにしても、ノートの取り方というのは重要になってくるのかなというのもあります。
だから、学校のノートを、もっと塾でも細かくチェックしていかなくてはなと思いました。
というわけで、塾はアウトプット型のノート作りで成績アップを狙う、ノートを通じて学校との連動を模索する、という道が見えてきました。
これは、今回の大きな収穫ですね!
※コーネル式はインプットにいいのかアウトプットにいいのか自分のノート内だと錯綜していますがお手柔らかにw
間違いノート作り(追記)
最後に、よくある「間違いノート」作りについて。
なんだかんだ、これまでもノートの重要性は伝えてきていましたし、生徒のノートをチェックもしてきましたが、塾全体でやろう!という感じでは正直ありませんでした。
間違えノートもそんなわけで、やっては尻すぼみの状態でした。
生徒に話を聞くと間違えた問題を「書き写す」のが面倒なようで、なかなか定着しなかったんですね。
塾としても、iPadで撮影して記録したり、間違えた問題を講師側で書いてあげたりもしましたが、きつかったり、面倒なものはどんなに必要だと分かってはいても続きませんねw
であれば、そもそも間違えた問題を書き写す工程をなくせばいい!というわけです。
自分の中ではいいアイディアだと感じたので、今回個人的にも調べてみて良かったです。
ノート草案(追記2)
以下は、今後のカラフル学舎のオリジナルノートの草案です✌️
間違いをまとめることは、特に、勉強が苦手な生徒にこそ必要。
けど、勉強が苦手な生徒ほど、実はまとめる量が多かったり、まとめるのが苦手だったりする・・・。
ということは、何かこちら(塾側)のアプローチが間違っているのではないか?とずっとずっと考えていました。
正しいやり方がなんであれ、生徒に届かなくては意味がない。
オリジナルノートの使い勝手と狙いは、まだ文章でまとめるには早いので、何を言ってるのやら?かもしれませんがw、今はうまくはまってくれという気持ちでいっぱいです。
そうすれば、今までどうにもならなかったゾーンの生徒を持ち上げられるだけでなく、さらに広がりのある学びも提供できるのではないかなと。
日々試行錯誤の連続なんですが、こういうのってひとつひとつを精査していくしかないんですよね。
というわけで、オリジナルノートについては、ちょっとまだ検証が必要なので、続きはまたいつか書いてみたいと思います。