11月から中3向けの理社集団授業をスタートさせます。
プレオープンは10月14日(月)から。
カラフルって集団授業やってるの?
え?カラフル学舎って集団授業もやってるの?と思われるかもしれませんが、一応、こう見えて(どう見えて?w)私はある時期まで某大手塾の集団授業を一手に担っていました。
カラフル学舎をスタートしてからも、折を見て集団スタイルの授業は織り交ぜていました。
そのため、こうしたブログに書くのは初めてかもしれませんが、特に真新しく始める感覚はありません。
ただ、今年は例年より開始時期が早いです。
なぜなら、今年は、いつにも増して念入りに理社を仕上げる必要があると考えているからです。
今回は予想問題が通用しない
毎年、入試直前に、入試予想問題を生徒に解かせるのですが、大体その問題は本番に出ます。
そのため、毎年奇跡的に合格!という生徒が出ます。
その理由は簡単で、過去問を踏まえ、出題傾向から紐解くだけ。
これは、私の勘が良いとか読みが鋭いとかではなく、学校の先生や他の塾の先生でも、同じ認識のはずです。
だから、予想自体はそんなに難しいものではなかったりします。
ですが、今回そうは行きません。
高校入試の制度が一新され、出題形式も異なり、過去のデータが役に立たないからです。
というわけで、例年よりも早めのスケジュールを練っていた、というわけです。
A4の1枚ペラ
管理するならA4の1枚ペラに収まるのが理想、といつも思っています。
オンラインでの管理も行いますが、生徒の手元にあるのが何より大事と考えました。
で、今回、こんな感じのシートを配布予定です。
具体的な使い方
シートの具体的な使い方ですが、まず、3ヶ月クオーター制度を導入し、年内の目標と年明けの目標を書き込めるようにしました。
3ヶ月で区切ったのには理由があります。
目標管理は1ヶ月ごとだと修正が効かないケースが多く、年明けの入試だけを目標にすると長すぎて本番までのイメージを描きにくいからです(厳密には3ヶ月じゃないとツッコまれても私は気にしませんw)。
プレオープンを10月からにしたのも、そういった背景があります。
それから、スケジュールで意識したのは、
- インプットの時期
- アウトプットの時期
- 本番を想定して弱点と向き合う時期
の3つ。
細かい授業時間の設定もしました。
休憩時間も、具体的な行動について記載しています。
一見、何もしなくていい休憩時間の使い方こそ重要なのです。
だから、休憩時間に何をするか、あらかじめ予定を立てておくと勉強の再開がしやすくなります。
時間管理は、ポモドーロ・テクニックでコントロール。
それから、完璧を求めるが故にマイナス思考になりがちな生徒のために、2種類の問題を用意しました。
100点を取るテストと100点じゃなくてもいいテストとは?
テストには、100点を取るべき問題と、100点じゃなくてもいい問題の2つがあります。
例えば、英語のテストであれば、毎回10問程度の単語テストなら100点を目指してほしいですが、模試や高校入試で(もちろん生徒本人の実力にもよりますが)常に100点を目指せとはならないわけです。
前者は、基礎力を付けるには必須で、後者は、志望校合格の戦略を身に付ける上で有効と考えています。
この意識が無いと、たった1問でも間違えたら「なんて自分は勉強が苦手な人間なんだ」というネガティブ思考になりがち・・・。
こうした傾向は、どちらかというと勉強が苦手な生徒に多く見られるので、あらかじめ2種類あることを提示してあげることが必要となります。
そうすることで、変な表現なのですが「間違える練習」をしてもらうわけです。
勉強量が足りない生徒は、そもそも問題を解く習慣がありません。
そして、そうした生徒に限って、間違うことを極端に恐れがちです。
「問題を間違えたくないから問題を解かない」のです。
だから、そんな完璧主義者の彼らに、
「勉強は間違えながら覚えていけばいいんだよ」
と言っても通用しません。
だからこそ「100点じゃなくてもいい」と事前に伝えることが大事なってきます。
そして、本人のプライドを傷つけないようにしながら、徐々に点数を伸ばす喜びを伝えていくのです。
基礎の反復で身に付けられるものは、個人差はあれども、時間と正しい労力を掛ければ大概100%身に付きます。
一方で、例えば、今度で最後のセンター試験や、英検、数検、その他様々な資格試験など、満点じゃなくてもいいテストは世の中にたくさんあります。
まずはそのことを理解してもらうことが、次に進む大きな一歩となるわけです。
結局、目標設定が大事
そして、そのためにも、欠かせないのが目標設定。
目標設定は、何にも増して重要な鍵となります。
この目標設定の方法については、別のノートに細かく書き方を指示して取り組んでもらっています。
というわけで、今回のシートはそのノートありきのものになっています。
勉強の仕方が分からない、と悩まれているなら、目標の立て方をまず検討してみるといいでしょう。
長期、中期、短期の3つに分けて考えるのがいいです。
それから、外的要因、内的要因に分けることも大事ですね。
これは実際の学習カウンセリングの中で行なっています。
基本、通塾している生徒を対象にしている講座なので、集団授業中に行うことはないのですが、この辺りについてはまた別の機会に書いてみたいと思います。