沖縄AI合宿レポート

沖縄合宿

今回は、5月25日〜27日に参加した「沖縄AI合宿」の様子を皆さんにお伝えしたいと思います。

全国から学習塾の代表者、そして沖縄の学習塾関係者、それから生成AIに精通された方々たちが一堂に会して合宿が開催されました。

言うならば、生成AI×教育の可能性を探るための勉強会です。

私、加藤みつるも、カラフル学舎を代表して発表させていただきました。

プレゼン発表をする加藤。大崎市の教育事情を例に、これから地方で学ぶ子どもたちの未来についてお話させていただきました。

地方にこそテクノロジーが必要

少子化が進む中で、地方の教育にこそ新しいテクノロジーが必要だと、AI先生NANDEの開発者としてここ半年ほどあちこちで話し続けてきました。

だからこそ、すでに情報格差が始まっている中「気づいた時には遅い」とならないように今から授業の方向性を整えておかなくてはなりません。

そのためには、今こそ基礎学力の在り方を見直し未来を見据えた教育が必要です、というと一介の塾の先生の発言としては言い過ぎでしょうか?(言い過ぎだったらすみません汗)

だからこそ、カラフル学舎では今年、小学生低学年コースを開設しました(今月はさきっぺにも掲載させていただきましたのでぜひご覧ください)。

なぜなら、低学年のうちから基礎学力を整え、AI時代に対応した学びの土台を築くことが重要だと気づいたからです。

生成AIを使う前にやるべきことがある。

生成AIを使い倒している私たちだからこそ言えることだと思っています。

もちろん小学生の高学年や中学生たちにも、まだ生成AIが一般化していない今のうちに使いこなせるよう、基礎学力の大切さを口を酸っぱくして話しています。

ここを理解していないと、AIがあるから何もしなくてもいい、となってしまうため非常によくありません。

どうせAIの性能が良くなるから英語勉強しなくていい、数学の勉強しなくてもAIが答えを教えてくれるからいい、ではないのです。AIが教えてくれたものを理解し実際に行動に移すのは一体誰なんだってことです。それにそもそも的確な質問ができなければ、欲しい答えにすら辿り着けません。

つまりここに基礎学力が求められる、というわけです。

AIの専門家たちによる講演

他にも、マーケティングやSNSのAI利用、生成AIの基礎的な事項について、それぞれの専門家の方々が貴重な発表を行いました。

特に、先日名古屋で行われた業界最大級のイベント「塾フェス」の登壇者が複数(一応私もその一人ですがそれはさておき汗)参加していたため、説得力のあるハズレのないトークが繰り広げられました。

生成AIに私たちの特徴を伝えるワークショップ。このあと実際にデータを読み込ませ、参加した先生方一人一人の性格をしたAI botを作っていきました。

地元沖縄の先生方とのディスカッション

今回合宿に参加された地元沖縄の先生方はまだAIをほとんど使っていないとのことでしたが、積極的に導入していく方向でたくさん質問をされていました。

非常に濃いディスカッションが繰り広げられ、教育の未来について真剣に語り合う素晴らしい時間を過ごすことができました。

沖縄の教育事情も詳しく教えていただき本当に勉強になりました。住んでいるところは違えど教育に対する課題感は非常に共通するものがあり、今後さらに交流が深まればなと思っております。

沖縄の先生に教えていただき購入したランチ。沖縄ではカップラーメンがわりに少量の沖縄そばを食べる文化があるとのこと。大半のお弁当屋さんでは無料でついてくるのだとか。コンビニでは150円でした。あと沖縄ぜんざい。かき氷の上に乗っているのがなんと王道。

最高の合宿

この合宿は、僭越ながら大きく言えば教育の未来を考える上で非常に意味があったと思っています。

小さく、というかピンポイントで言えば、地元の子どもたちの未来を見据えた教育とは何かを非常に深く考えさせられる一日になったと思っています。

zoomが出たばかりの2017年頃、zoomの教育利用について議論していたコミュニティがあったんですね。私もたまたまそちらに所属していたのですが、メンバーは全員リモートワークの時代が来ると確信して活動していました。今でいうと働き方改革に繋がります。

生成AIも同じ感じがしています。日本は広がり方が非常に遅いと言われていますが、ゲームチェンジの瞬間はもうすぐそこです(と書くとまた言い過ぎ?)。

塾は基本生徒の成績を伸ばす場所ですが、今現在の勉強法があと数年後も正しいとは限りません。塾の指導スタイルだけ見ても、集団指導、個別指導、自立型指導、課題管理型の指導、オンライン授業、動画授業など乱立し、すべて一長一短、費用も様々なため、塾選びに苦労している保護者の方も多いと思います。

しかし、生成AIがそのすべてを統合していく時代が来るとしたらどうでしょうか。

今までのやり方を否定するつもりは全くありませんし、私たちも今考えられる最高の指導をお届けしているつもりですが、生成AIに携われば携わるほど共存する道を探っていかなければと思ってしまいます。

「共存」と書きましたが、具体的には生成AIが得意なところ、人間の先生にしかできないところを熟知した塾や教育機関が今後のメインストリームとなり台頭してくると見ています。

だからこそ情報が非常に大事。生成AI黎明期の今こそ次に備えなくてはと危機感を持って私たちは指導に励んでいます。

保護者の方々にも、ぜひこの様子を知っていただきたく今回ブログにまとめました。

今後も、カラフル学舎の活動を通じて、皆さんのお子様の未来を共に考え、支えていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

余談

最終日に3時間ほど時間が取れたので、ホテルからほど近い首里城に行き、波上宮でお参りしてきました。たまたま波上宮の入口に沖縄そば屋さんがあったのも良かったです。美味しくいただきました。人生初の沖縄でしたが、次はゆっくり観光したいですね。

波上宮は沖縄で一番大きな神社。この奥は海。社殿の裏には御嶽(うたき)と呼ばれる沖縄独自の信仰(ニライカナイ)に基づいた海を望む祈りの場があるとのこのこと。
「⚪︎や食堂」の沖縄そば。あっさりとしたスープともちもちした太麺が特徴。角煮や紅しょうがのディテールもイメージ通り。時間がなく本場の沖縄そばを食べられるとは思っていなかったので感動しながらいただきました。

あと、帰りの飛行機が遅れて搭乗時間が分からなくなり、ぼんやり搭乗ゲート付近で待っていたらなんと搭乗ゲートが変更になっていて危うく乗れなくなる、というハプニングがありました。かなり冷汗かきました。