台本を一本書き終えて
先日、ご依頼をいただいていた舞台用の台本を一本書き上げました。
特に問題なければ、今年の夏頃上演されるかと思います。
書くことは正直とてもしんどい作業で、やればやっただけ成果が出るものでもありません。
でも、多くの人に喜んでもらいたいという一心で今回もチャレンジさせていただきました。
今回は、2022年2月頃から書き始めて、途中、別作品を書くことになったため中断し、そこからまた11月になって後半部分を書いていった・・・、という感じです。
ぶっちゃけボツは凹みます
実は、今回の作品は、一度ボツになりかけたまま保留になっていたものだったのですが、今回ご依頼いただいた内容とテーマが合致するということで、執筆を再開した、という背景がありました。
※ぶっちゃけ、書いても書いてもボツになることも多々あり、メンタルきつかったりします(前作はOK出たのは4本目か5本目でした汗)。
そのため、もう一度気持ちを入れるのに少し時間を要したというもありますし、時間が空いてしまったがゆえに出てきてしまった前半と後半の整合性をどうしたらいいかといった点も苦労しました。
でも、終わってみれば、今の自分ができる精一杯は盛り込めたのではないかと思っています。
とはいうものの、映画は監督、ドラマは脚本、舞台は役者のもの、という言葉(誰の言葉か忘れました汗)もありますので、あとは役者の皆さんにすべてを託せたらと思っています。
途中に書いた別作品は、2本、2022年9月に無事上演されています。
余談ですが、あろうことか本番日にうっかり別の予定を入れてしまって、観に行けませんでした・・・(やっちまったです汗)
話し方表現教室『ハキハキート』の宣伝!?笑
ここ数年は、おかげさまで自分の作品が上演される機会が続いており、2021年には勢い余って、他の劇団の舞台にも出させていただいておりました(しかも、なんと主演でした!良い経験でした)。
というわけで、実は年に2本くらいのペースで作品を書く生活を3〜4年くらいやっています。
その流れもあって、2022年春より、面接対策講座やコミュニケーション力を育むワークショップなどを行っている『話し方表現教室ハキハキート』というものも主宰させていただいております。
※出張講座受付中!ご依頼お待ちしております!笑
※3月に大崎市図書館でイベント決定!
講師で来ていただいている伊藤拓さん(舞台俳優・演技講師)も、舞台で共演したご縁がきっかけです。
受験勉強と相通ずるもの
「台本書いてます!」と自分から言う程度ですので、そこはかとなく漂う小者感は否めませんが(自分が一番分かっています笑)、少なくとも全身全霊を捧げて物語を振り絞る作業は、受験勉強にも相通ずるものがあるなと、書くたび思っています。
特に感じるのは「なりふり構わなさ」です。
この「なりふり構わなさ」は、誰しも本当に追い込まれたとき発動するものなのではないかなと思っています。
今自分に足りないものはなんなのか、どうすればこの難問を突破できるのか、自問自答しつつ、他人にも助言を求めつつ、退路を絶って前に進むしかない状況を作る。
だから、なりふり構ってなんていられない。
「なりふり構わなさ」の例
例えば、私が舞台に出ることが決まり、稽古に初めて参加したのが2021年9月。
公演は11月。
昔少しだけ演劇をやっていた経験はありましたが約15年ぶりの舞台。
しかも主役。
そのため台詞がいっぱい。
演技も下手くそ。
どうすればいいんだろう?と何度も天を仰ぎました。
舞台は上演日が決まっています。
「やっぱり無理でした」は通用しない世界です。
腹を決めて、やり遂げるイメージだけを信じて突き進みました。
動かないと不安になるので、とにかく動き続けていました。
つまり、これが、なりふり構わないことなのかなと振り返ってみれば思います。
例えば、今回の台本ですと、まったく何も浮かばない日が何日も続き、催促の連絡が何度も来ている状況がありました。
何度目かの締切を超えた先に最終的なデッドラインがあるのですが、書く以外に選択肢がない状況にまで追い込まれていて、逃げ出したい、もう無理だ、書けない、謝れば済む話だ、という自分の声と常に戦っていました。
でも、
締切が近づくたびに、待っている人たちの顔が鮮明に浮かんできます。
きつい時は、その人たちの笑顔になってくれる姿を思い浮かべながら書きました。
周囲にも宣言していました。
書き上げることが、勉強している生徒の苦しい気持ちを理解する最善の方法だというのも毎回思い浮かべていました。
作文指導をしている中学受験の生徒たちには、
「俺も間に合わせるから、みんなも絶対に諦めないでやり切るんだ!」
という話もしていました。
先生が頑張っているなら俺たちも頑張る、という感じに確かにあの瞬間はなってくれましたし、全員が戦っているという雰囲気にもなりました。
「なりふり構っていられない」自分になる方法
こういった状況の時、もっとも大切なのは、希望を失わないこと。
「自分は絶対できるんだ」と言い聞かせることがとにかく大事です。
敵は自分の中にあるので、決してネガティブな言葉は心の中でも絶対に言わない。
ネガティブな感情が出てきたら、それを打ち消す勢いで動く、動く、動く。
そして、周囲に「今自分はピンチなんです!」と知ってもらう。
だから、協力してくれ!とお願いする。
お願いされた方は非常に迷惑かとは思いますが、情報を共有することで活路が開けることはとてもよくあることなので、困っている自分を知ってもらうことは本当に大事。
というわけで、台本を書くことと受験勉強は似ているな、と思ったのでこんな文章書いてみました笑
皆さんはどう思いますか?
受験直前、なりふり構っていられない自分になっていますか?