大学受験:受験生の面接対策:「想いを磨く」より大切な「立ち位置」の戦略
みつるん塾長です!
高校生の面接対策に、もう一つの考え方
「想いを磨く」は王道だが…
高校生の面接対策というと、「自分の想いを深める」「志望理由を磨く」といった方向に力を入れることが多いです。
もちろん、それは間違いではありません。むしろ、王道であり、正攻法です。
ただ、面接という場を少し引いた視点で見てみると、別の考え方も成り立つと感じることがあります。
「想いを磨く」ほど起きやすい現象
面接対策では、表現を整える、言葉を選び直す、気持ちをより純度高くするといった作業を重ねていくことが多いです。
これは決して悪いことではありません。ただ、ここで一つ、見落とされがちな現象があります。
それは、磨けば磨くほど、意見が似通っていくということです。
なぜ意見は中央に寄っていくのか
入念に考え、慎重に言葉を選び、「無難であること」を積み重ねていくと、無意識のうちに、一般的で平均的な意見に収束していきます。
結果として、「誠実」「真面目」「よく考えている」という評価は得られる一方で、他の受験生との違いが見えにくくなります。
これは能力の問題ではありません。戦略の問題です。
面接は、相対評価で行われます
面接は、一人ひとりを丁寧に見ているようでいて、実際には複数の受験生を並べた中で判断されます。
全員が似た方向で志望理由を磨いていれば、差がつかないのは自然なことです。
差がつかなければ、最終的には別の要素――成績や点数が判断材料になります。
差別化=目立つこと、ではありません
ここで誤解されやすいのが、「何か印象に残ることを言えばいい」という考え方です。
奇抜な発言や強い言葉は、一時的に印象を残すことはあっても、評価につながるとは限りません。
それは差別化ではなく、単にリスクを上げているだけの場合も多いです。
面接で求められているのは、爪痕ではなく、納得感です。
立ち位置を変える、という発想
ここで、もう一つの考え方があります。
想いを磨き続けるのではなく、立ち位置そのものを見直すという選択肢です。
立ち位置を変えることは、容易なことではありません。大変な勇気のいる決断です。
だからこそ人は、「一矢報いてやる方法」を考えがちになります。しかし、その発想そのものが、自分が今いる位置から動かずに考えている証拠でもあります。
立ち位置を変えるというのは、今の自分を起点に工夫を重ねることではありません。いったんそこを離れ、別の場所に立ち、まったく違う景色を見ることです。
視点が変わると、評価のされ方が変わります
立ち位置が変わると、何を語るか、どんな経験を使うか、どう評価されるか、そのすべてが変わります。
「どう目立つか」ではなく、「どこから見られるか」が変わるからです。
面接で本当に見られているのは、言葉の強さでも、意外性でもありません。
どの位置から、その言葉が語られているか。
勝ち筋が見えているなら、磨けばいい
もちろん、すでに勝ち筋が見えているなら、今の志望理由を磨き続けるのは合理的です。
しかし、差がついていないと感じている、現状に不安がある、そうした場合、同じ方向で努力を重ねることが、最適とは限りません。
面接対策は「言葉」ではなく「設計」です
面接は、話し方や表現力の勝負に見えて、本質は「どのルートで評価されにいくか」という設計です。
言葉を磨く前に、立ち位置を見直す。
この考え方も、面接対策の一つとして知っておいてほしいと思います。

